初めの挨拶
皆さんはうんこが臭いと感じたことはあるでしょうか?
ここで無いと答える方はいないと思います。いるとしたらそれはその人の鼻が悪すぎるか人ではなく、ハエなどの他の生き物なのでしょう。そんな冗談はさておき「うんこ=臭い物」と結論付けてそこから原因と理由を考えるのを辞める方が殆どだと思います。今回はそんな人類最大級の謎うんこは何故臭いのかについて掘り下げていき、またニオイ対策をどうしたらいいかまで説明させて頂きます。それでは行ってみましょう!
臭いの正体
メチルメルカプタン
メチルメルカプタン(Methyl Mercaptane)は、腐った玉ねぎのような臭いを放つ硫黄を含む揮発性のガスです。化学式はCH3SHで、メルカプタン(チオール)の一種です。
こちらがうんこや屁の成分に含まれており臭い原因の一つです。またメチルメルカプタンは皮膚に触れると皮膚を刺激し、炎症を起こすので皆さんは素手でうんこを触らないよう気をつけましょう。
アンモニア
アンモニアは、化学式NH3で表される無色のガスで、特有の強い刺激臭を持つ無機化合物です。 窒素(N)と水素(H)の原子から構成されており、窒素原子1つに対して水素原子が3つ結びついています。
アンモニアは水によく溶けるのでうんこの近くで水を使う際は気をつけましょう。
インドール
インドール(Indole)は、分子式 C8H7N、分子量 117.15 で、ベンゼン環とピロール環が縮合した構造をとる有機化合物である。 窒素原子の孤立電子対が芳香環の形成に関与しているためインドールは塩基ではない。 特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
インドールは室温で個体だと大便臭を放つ諸悪の根源だが非常に低濃度の場合は花のような香りがあり、オレンジやジャスミンなど多くの花の香りの成分でもあって香水に使われています。なのでうんこからほんの少しだけインドールを摘出すれば実質無料の香水が出来上がります。興味のある方はチャレンジしてみてください。
スカトール
スカトールとは、化学式がC9H9Nと表され、複素環式芳香族化合物の1種です。 複素環式芳香族化合物とは、芳香環の中に2種類の異なる元素を含んだ化合物のことです。 スカトールはニレ科やクスノキ科の木の幹、ビートの根、排泄物、コールタール中などに存在します。
哺乳類の糞(消化管内でトリプトファンから分解される)、ビートの根、コールタールなどから単離され、強い糞臭を持つ。やはりこちらも低濃度では花の香りを呈し、この物質は、多くの香水の香料や定着剤、タバコの香料および添加物として使われています。つまり香水を愛用している方や、タバコを吸う方は実質うんこに近い物を自身の体にかけたり吸ったりしている事になります。
あまり考えたくないですね。
今紹介した4つの揮発性窒素化合物がうんこの主な臭いの原因だということがわかりましたね。そもそもうんこは臭い物ですがこの臭いが強烈になってしまう原因がありますので次はそちらを紹介していきます。
うんこが臭くなる原因
腸内環境の悪化
腸内環境の悪化によりうんこはより一層臭くなってしまいます。
腸内に悪玉菌がが増え、善玉菌とのバランスが崩れると、食べ物をうんちにする過程で揮発性硫黄化合物、揮発性窒素化合物といった悪臭成分が発生しやすくなります。
何にでも言える事ですがバランスは大事ですね。私はアシンメトリー派ではなくシンメトリー派です。
食べ物
脂っぽい食べ物
皆大好きハンバーガーやステーキ、天ぷらなどの脂っこい食べ物は消化が難しいため、腸内に長時間留まり腐敗と消化不良を引き起こすことがあります。天ぷら好きとしては耳が痛い話です。
甘い食べ物
甘い食べ物によく使われているバターや乳脂肪に含まれる動物性脂肪が過酸化脂質を増やし臭いの原因になります。個人的にホットケーキに要注意です。今日も食べちゃいました。
辛い食べ物
唐辛子などに含まれるカプサイシンを過剰に摂取すると胃腸が荒れ、下痢につながります。辛い物を食べた後の下痢は痛みを伴うので皆さんも気をつけましょう。
アルコールや冷たい飲み物
アルコールを摂取しすぎると脂肪分や糖分、水分を吸収する力が弱まるため、下痢が発生しやすくなります。冷たい飲み物も下痢を誘発するので注意が必要です。酒は飲んでも呑まれるな!という事ですね。
臭いの強い食べ物
ニンニクやネギを食べた時もうんこの臭いは強くたくましくなります。これは食べ物自体が持つ臭いの影響で一時的な物なのでそこまで気にしなくて大丈夫です。うんこの臭いでマーキングし、自分の縄張りを主張する方であればたくさんニンニクやネギを食べた方がいいでしょう。
便秘、下痢
便秘になると腸内で食べ物が長期滞在(ロングステイ)する事になり腸内で発酵、腐敗が発生してうんこが臭くなります。また下痢になると、十分に水分が吸収されずうんこに含まれる水分が多くなります。そのため悪玉菌が増殖しやすくなってしまいます。便秘も下痢も腸内環境の悪化が原因で発生しやすくなり、その結果悪玉菌が増えてさらに腸内環境が悪化するという悪循環、つまり負のスパイラルが生まれるという事です。
ストレス
ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、副交感神経の働きが弱くなり胃腸の働きが低下します。胃腸の機能が低下すると食べ物の消化に時間がかかるようになり、より腐敗が進むことでうんちやガスの中の悪臭成分が増えてしまいます。私の面白おかしく書いた記事があなた方のストレスを軽減することを心より祈っております。
病気、内臓の問題
胃・腸・肝臓・膵臓など、消化器系の病気がうんこの大悪臭に関係しているケースもあります。うんこの臭いがきつい、いつもと色が違う、下痢や便秘といった状態が長期間続く場合は、病気の可能性も疑い専門医の診察を受けるようにしましょう。少しでも違和感を感じたらお医者さんに相談することをおすすめします。
うんこ臭対策
うんこに臭いを抑える方法を紹介していきます。
食生活の改善
便秘、下痢、消化不良に繋がる脂っこい食べ物や甘いもの、辛い食べ物、アルコール類は過剰にならないよう気をつけましょう。またよく噛んで食べることも大切です。
乳酸菌が豊富な食べ物を食べる
納豆やキムチ、チーズ、ヨーグルトなどといった乳酸菌が豊富な食べ物を食べることでうんこの臭いを抑えることができます。善玉菌を含む食べ物と、善玉菌を増殖・活性化させる食べ物を摂ることで、腸内の善玉菌を優勢にしましょう。
臭い対策におすすめの食品素材
便の臭いと腸内環境の改善におすすめの食品素材が、マッシュルームから抽出された「シャンピニオンエキス」です。シャンピニオンエキスは腸内で発生したガスの臭いを抑えるだけでなく、腸内環境を整える機能性を有する天然の食品素材としてサプリメントや健康食品などに幅広く使われています。マッシュルームがあなた方の救世主になるかもしれません。
便秘を解消する食べ物を摂る
食物繊維を多く含む食べ物を摂取することが効果的です。りんごやバナナ、イチゴなどはいいのですがきのこ類や豆類には不溶性食物繊維が含まれており便の量を増やす効果があるため、便秘がちな人が摂り過ぎると便秘が悪化することもあります。果物や海藻類に含まれ、便を柔らかくする水溶性食物繊維を優先して摂り、腸内環境を整えて善玉菌を優勢にすることと並行することをおすすめします。
水分を十分に摂る
水分が不足するとうんこが固くなり、腸内に滞留しやすくなります。腸内のうんこを柔らかくして排便をスムーズにするため、毎日水分補給をしっかり行うことも重要です。
また適度な運動や睡眠をしっかりとることも腸内環境を改善することにも繋がります。
まとめ
・揮発性窒素化合物がうんこの臭いの正体
・特定の食べ物の摂取のしすぎやストレスでうんこが臭くなる
・病気が原因で臭くなる
・乳酸菌豊富な食べ物を食べることで臭いを抑えられる
・マッシュルームなどに含まれるシャンピニオンエキスで臭いを抑えられる
・食物繊維を多く含む食べ物を摂取することで臭いを抑えられる
・水分を十分に摂ることで臭いを抑えられる
いかがだったでしょうか?これで皆さんはうんこの知識を身につけ今後臭すぎるうんこに出会うことはほぼ無いでしょう。うんこが臭すぎる場合は何か原因があるはずなのでその時はこの記事を思い出し、腸内環境の改善に努めてください。
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